『新・人間革命』 開拓者の章 P271

ニューヨークを発ち ブラジルのサンパウロを目指す。
現地の学会員の状況もわからず、
ポルトガル語と英語を話せる人もいないなか、ブラジルを目指す一行。

激しく揺れる機内で最悪な体調にもかかわらず、
ブラジル広布におもいをめぐらす山本伸一(池田大作)。

空港に到着したのは 午前1時半過ぎ。
二時間余り遅れての到着であったが、空港のロビーには
学会歌で、出迎える二~三十人の学会員がいた。


ほとんどが、日本から移住し、農業に従事していた男性だった。
座談会では、日系移住者の過酷な生活状況が 語られた。


明治41年に 日本政府による、ユートピアのようなうたい文句に、
「契約移民」としてこの世の楽園ブラジルにやってきた人たち。

だが、実際の ブラジルは 奴隷制廃止にともなう人手不足を補うため、
かつての奴隷に代わる 新たな低賃金労働者を 欲していたのだった。

夢を抱いてブラジルに来た人々を待っていたのは悲惨な生活であった。

戦後になるまでの、ブラジル日系人の“勝ち組”と“負け組”の対立など、
終戦後に移住が再開されるまでにも 長い歴史があった。


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知らなかったブラジル移住民の歴史。
政府に「ユートピア」だと言われて・・・。
どこかで聞いた文句だ。歴史は繰り返す。
政治も繰り返す。



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