小説 新・人間革命に学ぶ

人生の 生きる 指針 「小説 新・人間革命」を 1巻から30巻まで、読了を目指し、指針を 残す

成長

一念の変革

『新・人間革命』第3巻 仏法西環の章 P14~


組織の発展のためには、常にマンネリの古い殻を打ち破る斬新な発想と、
みずみずしいエネルギーが必要だ。
そして、それには 若い力に期待する以外にない。


山本伸一は、生命を削る思いで 青年の育成にあたっていた。


ある女子部リーダーが いた。
右足を膝から切断していて、歩くのに時間がかかり、
メンバーの家庭訪問も 1、2件が精いっぱい。


折伏の応援に 友人のところへ 行っても、不自由な足に 
無遠慮な 冷たい視線を浴びせられることが、少なくなかった。
彼女は いつも、そのまなざしに、蔑みの色を感じとった。


自分が中心者でいることによって、学会に対する周囲の評価を、
低いものにしているように思えてならなかったのである。

 
その悩みを 山本伸一に話した。


伸一は、彼女が 幹部リーダーとして活動することが、いかに、
大変かを、十分承知していた。彼女を称え、庇い、休ませたやりたかった。


しかし、あえて厳しい口調で話す。
「・・・女子部の幹部として、あまりにも 情けない。私はそんな弱虫は嫌いだ!」
意外なほど厳しい 指導に 茫然とする 女子部。


伸一は、彼女の気持ちが痛いほどよくわかった。しかし、単なる感傷や同情は、
彼女にとって、なんのプラスにもならないことを、彼は知り抜いていた。


彼女に必要なものは、人間としての強さである。


伸一は彼女ならばあの指導の意味を理解し、必ず、
新しい挑戦を開始するだろうと信じていた。
彼の厳しさは、信頼に裏打ちされていたのである。


泣きながら唱題する彼女に 幹部が伸一の言葉を伝える。
「先生は、あなたのことを、“弱虫ではない。きっと頑張るはずだ”と期待されています。
あなたの奮起を促そうとして、先生は あえて、あのように指導をされたんです」と


この時から、一念が変わり たちあがる女子部だった。


人間は 自らの一念が後退する時、立ちはだかる障害のみが大きく見えるものである。
そして、それが動かざる“現実”であると思い込んでしまう。


実は、そこにこそ、敗北があるのだ。いわば、
広宣流布の勝敗の鍵は、己心に巣くう臆病との戦いにあるといってよい。

伸一は今、一人ひとりの一念の変革を成そうとしていた。
人間革命といっても、そこに始まるからである。


太字は 『新・人間革命』第3巻より抜粋

人材を見つける

『新・人間革命』第2巻 「錬磨」の章 p140

新しい支部が次々と誕生し、組織が発展するにともない、
多くの幹部が必要とされた時期。
人材がいないと言う理事長の原山に対して指導する山本伸一。

「人材は 決していないわけではない。必ずいます。
 要は 幹部が見つけられるかどうかです。」


「人間というものは、どうしても自分の尺度でしか人を評価できなくなってしまう。
 たとえば、自分が理論的なタイプだと、理屈っぽい人の方が人材に見える。
 逆に自分があまりものを考えずに行動するタイプだとすると、
 同じタイプの人が人材に見える。

 また、自己中心的で俺が、俺がという思いが強いと、人の功績も、長所もわからず、
 欠点ばかりが目についてしまうものです。」


「結局、人材を見つける目というのは、
 人の長所を見抜く能力といえるのではないでしょうか。

 それには、自分の境涯を開いていく以外にありません。」



「・・・あとは、いかに訓練し、磨くかです。
 ダイヤを磨くには、磨く側もダイヤモンドでなければならないし、
 身を粉にしなければならない、
 今、私は、それを全力で行おうと思っているのです。」



太字は 『新・人間革命』第2巻より抜粋


人を育てたいなら、自分が成長しなければ。

子どもも 親の背を見て育つと言うから・・・。
子育てと 同じ思いだ。
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