小説 新・人間革命に学ぶ

人生の 生きる 指針 「小説 新・人間革命」を 1巻から30巻まで、読了を目指し、指針を 残す

アジア広布

先祖供養

『新・人間革命』第3巻 仏法西環の章 P80~


1961年 当時、香港には 10世帯ほどの学会員がいることがわかっていた。
しかし、メンバーは、日本で入会したものの、
しっかりした指導を受ける機会がないままに香港にやってきた人たちがほとんどだった。


山本伸一は 今は十数人にすぎない同志が、二、三十年後には 
何万人もの同志が誕生すると確信し、その歴史を このメンバーが作るのだと激励する。


メンバーの 先祖供養の質問に答える伸一。

「苦悩を背負ったまま亡くなった先祖は、どうしているかというと、既に生まれ、
 宿業に苦しんでいることもあれば、まだ、生まれていない場合もあるでしょう。
 
 あるいは、生まれていても、人間に生まれているとは限りません。
 宿業のいかんによっては、畜生、つまり動物に生まれることもある。・・・

 むしろ、人間に生まれることの方が、はるかに難しい。

 しかし、先祖が何に生まれ、どこにいて、いかに苦しんでいても、
 生者が正しい信仰をもって、その成仏を願い、唱題していくならば、
 それが死者の生命に感応し苦を抜き、楽を与えることができる。
 
 南無妙法蓮華経は宇宙の根本法であり、全宇宙に通じていくからです。
 ましてや、畜生などに生まれれば、自分では題目を唱えることはできないわけですから、
 私たちの唱題だけが、頼みの綱になります。・・・

 したがって、先祖を供養するには、真剣に唱題する以外にありません。
 お金を出して、塔婆を何本立てれば成仏できるというものではない。

 先祖が成仏したかを見極める決め手は、・・・
 子孫である自分が幸福になったかどうかです。それが、先祖の成仏の証明になります。」


人間は過去世も未来世も見ることはできない。
しかし、三世にわたる生命の因果の理法を知る時、
いかに生きるかという、現在世の確かなる軌道が開かれる。
そして、それが未来世を決定づけてゆく。



「私たちにとっては、この生涯が一生成仏の千載一遇のチャンスなのです。
 どうか、この最高の機会を決して無駄にしないでいただきたい。

 

 永遠の生命といっても、いっさいは『今』にあります。
 過去も未来も『今』に収まっている。
 ゆえに、この一瞬を今日一日を、この生涯を、感謝と歓喜をもって、
 広宣流布のために、力の限り生き抜いていってください。」 



「一生は夢のようなものです。一瞬にして消えてしまう、一滴の露のように、
 はかないものかもしれない。

 しかし、その一滴の水も、集まれば川となって大地を潤すことができる。
 どうせ同じ一生なら広宣流布という最高の使命に生き抜き、わが栄光の人生を飾ることです。
 
 そして社会を潤し、永遠の幸福の楽園を築いていこうではありませんか。」


太字は 『新・人間革命』第3巻より抜粋

功労者

『新・人間革命』第3巻 仏法西環の章 P55~


1961年 1月28日 山本伸一は アジア初訪問の旅に出発した。
最初の訪問地は 香港。


空港のロビーには 10人余りのメンバーが 待ちわびていた。
40歳前後の婦人部の岡は 5年前東京で入会した。


膠原病を克服した体験を持つが 活動には消極的であった。
未入会の夫について 香港への転勤すると聞いた、岡の担当の婦人伊原は、
岡が、香港の広宣流布の使命があると考え、
香港を担う人材にしなければと激励に通っていた。


六十歳半ばの 伊原が、座談会、指導会、折伏、家庭指導と
一緒に歩く中で、伊原の熱心さに心打たれた岡は 真剣に信心に励む。


飛行機で日本を発つときの、会話。


「おばちゃん、もし、飛行機が海に落ちたらどうしよう」と軽い気持ちで言う岡に
「そうだね。その時は、御本尊様を背中にくくりつけて、題目を唱えながら泳ぐんだよ」
「絶対に死んじゃいけない!」
「あんたには香港の広宣流布をする、大事な使命があるんだから・・・」



涙を浮かべながら語る伊原の顔の真剣さに、自分の使命をおぼろげに感じる岡だった。


一人の人が成長し、人材に育っていく陰には、
親身になって、育成してくれた先輩が必ずいるものだ。


その先輩こそが、まことの功労者であり、三世にわたる無量の功徳、
福運を積んでいることは間違いない。


太字は 『新・人間革命』第3巻より抜粋

東洋広布

『新・人間革命』第3巻 仏法西環の章 P29~


1961年 1月28日 山本伸一は アジア初訪問の旅に出発する。
アジア訪問の目的は、日蓮大聖人の御予言である、“仏法西還”の第一歩を印し、
東洋広布と恒久平和への道を開くことにあった。


日蓮大聖人は「諫暁八幡抄」に、次のように仰せである。
「月は西より東に向へり月氏の仏法の東へ流るべき相なり、
 日は東より出づ日本の仏法の月氏へかえるべき瑞相なり」



この「諫暁八幡抄」のほか「顕仏未来記」などにも、同様の趣旨の御文がある。
いずれも、日蓮大聖人の仏法の西還を予言され、
東洋、世界への広宣流布を示されたものである。


戸田城聖は、その御聖訓の実現を、創価学会の使命として、
伸一をはじめとする青年たちに託した。


もしも、創価学会がなければ、この仏法西還の御本仏の御予言も、
虚妄となってしまったにちがいない。


その先駆けの歩みを、伸一は会長に就任して迎えた新しき年の初めに、
踏み出そうとしていたのである。それは仏法の歴史を画し、
東洋に生命の世紀の旭日を告げるものであった。





太字は 『新・人間革命』第3巻より抜粋

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