『新・人間革命』第30巻(下) あとがき 444p
勝利の哲学 日蓮大聖人の御書に学ぶを 始めました。
『勝利の哲学 日蓮大聖人の御書に学ぶ』
https://seimeitetugaku.blog.jp/
メルマガ『勝利の哲学 日蓮大聖人の御書に学ぶ』も開始しました。
https://www.mag2.com/m/0001695318
太字は 『新・人間革命』第30巻より 抜粋
世界広布に邁進する学会にとって、飛躍の大転機となったのが、腐敗、堕落し、形骸化していった宗門から、「魂の独立」を勝ち取ったことである。
学会は、ただただ、大聖人の御遺命である広宣流布の推進のために、信徒を睥睨する僧らの非道な仕打ちに耐えながら、僧俗和合を願い、宗門に外護の赤誠を尽くしてきた。しかし、宗門は教条主義化し、衣の権威を振りかざして人類の遺産である文化・芸術を否定し、「謗法」と断じていった。
また、権力化した彼らは、法主を頂点とした僧による信徒支配、理不尽な僧俗の差別を進め、大聖人の御精神に違背し、仏法で説かれた「生命の尊厳」も「万人の平等」も、踏みにじっていったのである。
これでは、大聖人の仏法の根幹が歪められ、人類の幸福と世界の平和を実現する教えとは、ほど遠いものとなってしまう。学会は、「大聖人の御精神に還れ!」と宗教改革に立ち上がり、諫言した。すると、宗門は、仏意仏勅の広宣流布の団体である学会に、「解散」を勧告し、さらに、「破門」を通告してきたのである。
彼らが、その文書を送った1991年(平成3年)11月28日は、創価学会が宗門の鉄鎖から解き放たれた、「魂の独立」記念日となった。創価の前進を阻む暗雲は払われ、豁然と世界広布の大道が開かれたのだ。真実の世界宗教として、21世紀へ晴れやかに飛翔しゆく朝の到来となったのである。
小説『人間革命』も、『新・人間革命』も、その主題は、ともに「一人の人間における偉大な人間革命は、やがて一国の宿命をも転換をも成し遂げ、さらに全人類の宿命の転換をも可能にする」である。
では、「宿命の転換」は、いかにしてなされるのか。その方途を示したのが、戸田先生の「獄中の悟達」である。広布の聖業を果たす、その尊貴な菩薩である私たちが、なぜ、さまざまな苦しみの宿業をもって生れてきたのか。
法華経法師品には次のようにある。「是の人は自ら清浄の業報を捨てて、我滅度して後に於いて、衆生を愍れむが故に、悪世に生まれて、広く此の経を演ぶ」--善業を積んで善処に生まれるべき人が、仏の滅後に衆生を哀れんで、あえて、願って悪業をもって悪世に生まれ、法を弘めるというのである。妙楽大師は、この文を「願兼於業」と釈している。
まさに、この原理のままに、私たちは、苦悩する人びとを救うために、誓願して、病苦、経済苦、家庭不和、あるいは孤独や劣等感等々、さまざまな宿命をもって悪世末法に出現したのである。そして、「宿命」の嵐を敢然と勝ち越えることで、仏法の正義と偉大なる功力を証明し、広宣流布を進めていくことができるのである。いな、そのためにこそ、勇んで苦悩を担ってきたのだ。
つまり、「宿命」と「使命」とは表裏であり、「宿命」は、そのまま、その人固有の尊き「使命」となる。ならば、広布に生き抜く時、転換できぬ「宿命」など絶対にない。
その生命の変革作業を、私たちは「人間革命」と呼ぶ。社会も、国家も、世界も、それを建設する主体者は人間自身である。すべては人間の一念から生まれるものだ。したがって、「人間革命」なくしては、自身の幸福も、社会の繁栄も、世界の恒久平和もあり得ない。
この一点を欠けば、さまざまな努力も砂上の楼閣となる。仏法を根幹とした「人間革命」の哲学は、「第三の千年」のスタートを切った人類の新しき道標となろう。
小説『新・人間革命』の完結を新しい出発として、創価の同志が、「山本伸一」として立ち、友の幸福のために走り、間断なき不屈の行動をもって、自身の輝ける『人間革命』の歴史を綴られんことを心から念願している。
この世に「不幸」がある限り、広宣流布という人間勝利の大絵巻を、ますます勇壮に、絢爛と織りなしていかねばならない。ゆえに、われらの「広布誓願」の師弟旅はつづく。
すべての関係者、そして、全読者の皆様方に、心より御礼、感謝申し上げたい。 著者
2018年(平成30年)9月8日
小説『新・人間革命』新聞連載完結の日に
東京・信濃町の創価学会本部にて
<小説・新人間革命 全30巻 終了>
学会は、ただただ、大聖人の御遺命である広宣流布の推進のために、信徒を睥睨する僧らの非道な仕打ちに耐えながら、僧俗和合を願い、宗門に外護の赤誠を尽くしてきた。しかし、宗門は教条主義化し、衣の権威を振りかざして人類の遺産である文化・芸術を否定し、「謗法」と断じていった。
また、権力化した彼らは、法主を頂点とした僧による信徒支配、理不尽な僧俗の差別を進め、大聖人の御精神に違背し、仏法で説かれた「生命の尊厳」も「万人の平等」も、踏みにじっていったのである。
これでは、大聖人の仏法の根幹が歪められ、人類の幸福と世界の平和を実現する教えとは、ほど遠いものとなってしまう。学会は、「大聖人の御精神に還れ!」と宗教改革に立ち上がり、諫言した。すると、宗門は、仏意仏勅の広宣流布の団体である学会に、「解散」を勧告し、さらに、「破門」を通告してきたのである。
彼らが、その文書を送った1991年(平成3年)11月28日は、創価学会が宗門の鉄鎖から解き放たれた、「魂の独立」記念日となった。創価の前進を阻む暗雲は払われ、豁然と世界広布の大道が開かれたのだ。真実の世界宗教として、21世紀へ晴れやかに飛翔しゆく朝の到来となったのである。
小説『人間革命』も、『新・人間革命』も、その主題は、ともに「一人の人間における偉大な人間革命は、やがて一国の宿命をも転換をも成し遂げ、さらに全人類の宿命の転換をも可能にする」である。
では、「宿命の転換」は、いかにしてなされるのか。その方途を示したのが、戸田先生の「獄中の悟達」である。広布の聖業を果たす、その尊貴な菩薩である私たちが、なぜ、さまざまな苦しみの宿業をもって生れてきたのか。
法華経法師品には次のようにある。「是の人は自ら清浄の業報を捨てて、我滅度して後に於いて、衆生を愍れむが故に、悪世に生まれて、広く此の経を演ぶ」--善業を積んで善処に生まれるべき人が、仏の滅後に衆生を哀れんで、あえて、願って悪業をもって悪世に生まれ、法を弘めるというのである。妙楽大師は、この文を「願兼於業」と釈している。
まさに、この原理のままに、私たちは、苦悩する人びとを救うために、誓願して、病苦、経済苦、家庭不和、あるいは孤独や劣等感等々、さまざまな宿命をもって悪世末法に出現したのである。そして、「宿命」の嵐を敢然と勝ち越えることで、仏法の正義と偉大なる功力を証明し、広宣流布を進めていくことができるのである。いな、そのためにこそ、勇んで苦悩を担ってきたのだ。
つまり、「宿命」と「使命」とは表裏であり、「宿命」は、そのまま、その人固有の尊き「使命」となる。ならば、広布に生き抜く時、転換できぬ「宿命」など絶対にない。
その生命の変革作業を、私たちは「人間革命」と呼ぶ。社会も、国家も、世界も、それを建設する主体者は人間自身である。すべては人間の一念から生まれるものだ。したがって、「人間革命」なくしては、自身の幸福も、社会の繁栄も、世界の恒久平和もあり得ない。
この一点を欠けば、さまざまな努力も砂上の楼閣となる。仏法を根幹とした「人間革命」の哲学は、「第三の千年」のスタートを切った人類の新しき道標となろう。
小説『新・人間革命』の完結を新しい出発として、創価の同志が、「山本伸一」として立ち、友の幸福のために走り、間断なき不屈の行動をもって、自身の輝ける『人間革命』の歴史を綴られんことを心から念願している。
この世に「不幸」がある限り、広宣流布という人間勝利の大絵巻を、ますます勇壮に、絢爛と織りなしていかねばならない。ゆえに、われらの「広布誓願」の師弟旅はつづく。
すべての関係者、そして、全読者の皆様方に、心より御礼、感謝申し上げたい。 著者
2018年(平成30年)9月8日
小説『新・人間革命』新聞連載完結の日に
東京・信濃町の創価学会本部にて
<小説・新人間革命 全30巻 終了>
勝利の哲学 日蓮大聖人の御書に学ぶを 始めました。
『勝利の哲学 日蓮大聖人の御書に学ぶ』
https://seimeitetugaku.blog.jp/
メルマガ『勝利の哲学 日蓮大聖人の御書に学ぶ』も開始しました。
https://www.mag2.com/m/0001695318