『新・人間革命』第2巻 民衆の旗 p319~
創価学会が 拡大するにつれ、宗門の僧侶の横暴ぶりが 各地で頻繁に報告される。
学会は宗門を外護し、赤誠をもって、その発展につくしてきた。
登山会の開始や 大客殿建立を掲げたのも 宗門を外護するのも、
日蓮大聖人の御遺命である広宣流布を願ってのことだ。
しかし、僧侶の中には、広布の使命を忘れ、私利私欲を貪り、
果ては酒色に溺れるものが各地に出始めていた。
しかも、折伏に汗を流す学会員を、ただ供養を運ぶ奴隷のようにしか考えず、
見下すような態度を取る僧侶もいた。
もし、それを放置しておけば、今後、宗門は腐敗と堕落の坂道を転げ落ち、
さらには、広宣流布を瓦解させる最大の要因となるにちがいない。
また、何よりも同志がかわいそうである。
山本伸一は 彼らが“聖僧”となることを信じ、願って
僧侶の本来の在り方に言及した。
「もしも、日蓮正宗のなかで、寺院の法要や参詣のたびに、
半ば命令のように供養を持って来いなどということがあったら、
私は大変な問題ではないかと思います。
また、信徒を家来や小僧のように思う、
ずるがしこい僧侶が出たならば、由々しき事態であります。
日蓮正宗は本来、世界でただ一つ、日蓮大聖人の教えのままに、
広宣流布を民衆の救済をめざす、清浄な宗派であるはずです。
それゆえに、私たちは寺院を守り、供養し、僧侶を大事にするのです。
仮に、その学会員を軽んじるような僧侶、悪侶が出たならば、
それは、日蓮大聖人の仰せに反し、日蓮大聖人のお心にも反するものであり、
学会は断固、戦っていかねばなりません。」
伸一は、皆、平等であるべき人間が、“衣の権威”によって差別され、
仏法の根本思想が歪曲されてしまうことを、最も懸念していたのである。
また、仏弟子である僧侶を、腐敗堕落させたくはなかった。
それは、彼の仏法者としての信念であり、良心であった。
太字は 『新・人間革命』第2巻より抜粋
2巻読了
創価学会が 拡大するにつれ、宗門の僧侶の横暴ぶりが 各地で頻繁に報告される。
学会は宗門を外護し、赤誠をもって、その発展につくしてきた。
登山会の開始や 大客殿建立を掲げたのも 宗門を外護するのも、
日蓮大聖人の御遺命である広宣流布を願ってのことだ。
しかし、僧侶の中には、広布の使命を忘れ、私利私欲を貪り、
果ては酒色に溺れるものが各地に出始めていた。
しかも、折伏に汗を流す学会員を、ただ供養を運ぶ奴隷のようにしか考えず、
見下すような態度を取る僧侶もいた。
もし、それを放置しておけば、今後、宗門は腐敗と堕落の坂道を転げ落ち、
さらには、広宣流布を瓦解させる最大の要因となるにちがいない。
また、何よりも同志がかわいそうである。
山本伸一は 彼らが“聖僧”となることを信じ、願って
僧侶の本来の在り方に言及した。
「もしも、日蓮正宗のなかで、寺院の法要や参詣のたびに、
半ば命令のように供養を持って来いなどということがあったら、
私は大変な問題ではないかと思います。
また、信徒を家来や小僧のように思う、
ずるがしこい僧侶が出たならば、由々しき事態であります。
日蓮正宗は本来、世界でただ一つ、日蓮大聖人の教えのままに、
広宣流布を民衆の救済をめざす、清浄な宗派であるはずです。
それゆえに、私たちは寺院を守り、供養し、僧侶を大事にするのです。
仮に、その学会員を軽んじるような僧侶、悪侶が出たならば、
それは、日蓮大聖人の仰せに反し、日蓮大聖人のお心にも反するものであり、
学会は断固、戦っていかねばなりません。」
伸一は、皆、平等であるべき人間が、“衣の権威”によって差別され、
仏法の根本思想が歪曲されてしまうことを、最も懸念していたのである。
また、仏弟子である僧侶を、腐敗堕落させたくはなかった。
それは、彼の仏法者としての信念であり、良心であった。
太字は 『新・人間革命』第2巻より抜粋
2巻読了