『新・人間革命』第10巻 桂冠の章 P302~
「胃が癌に侵されているというのなら、唱題の集中砲火を浴びせるような思いで、題目を唱えきっていくんです。」伸一の激励に壮年の顔は赤みを帯び、目には、生気がみなぎり始めていた。
「あなたが癌の宣告を受けたことも、仏法の眼から見れば、深い意味があるんです。大聖人は、『病によりて道心はをこり候なり』と仰せになっているが、病にかかったことも、あなたが強い信心を奮い起こしていくための、御仏意といえます。」
「病を、信心の向上の飛躍台にしていくのが、仏法者の生き方です。今こそ、”わが人生は、広布にあり”“広布のために生き抜くぞ”と決めて、信心で立ち上がるんです。」
「あなたが重い病で苦しむということは、使命もまた、それだけ深いということなんです。病苦が深ければ深いほど、それを克服すれば、仏法の偉大なる功力を証明することができ、広宣流布の大きな力となるではないですか。」
「あなたは、そのために、さまざまな宿業をつくり、病苦を背負って、地涌の菩薩として出現したんです。だから、病を乗り越えられないわけが、ありません」
一生治らない慢性病だといわれたという壮年には「強盛に信心に励んでいくならば、持病があっても、必ず希望に満ちあふれた、最高に幸福で、充実した人生が歩めます。御書には『南無妙法蓮華経は、獅子吼の如し、いかなる病さはりをなすべきや』と仰せです。」
「現代人は、みんな、”半健康”であるといわれるぐらい、なんらかの病気をかかえているし、年齢とともに、体も弱っていきます。では、病気だから不幸なのか。決して、そうではない。病に負けて、希望を失ってしまうから不幸なんです。広布の使命を忘れてしまうから不幸なんです。」
「体は健康でも、精神が不健康で、不幸な人は、たくさんいます。反対に、病気をかかえたり、体が不自由であっても、自らも幸福を満喫し、人をも幸福にしている同志もいる。」
「あなたの場合は、病気をかかえていても、『あそこまで、元気に生きられるんだ』『あれほど、長生きができるんだ』『あんなに幸福になれるんだ』と、同じ病をもった方が、感嘆するような、人生を歩んでいってください。そうすれば、仏法の力の見事な証明になります。それが、あなたの使命です。絶対に、自分に負けてはいけない。」こう言って伸一は、壮年の方を大きく揺さぶった。
伸一は、それから、皆に語った。「広宣流布に生き抜く人を、大聖人がお守りくださらないはずがありません。日蓮門下を病で苦しめる鬼神は、『剣を逆さまにして飲むことになるぞ。大きな火を抱き、身を焼かれることになるぞ。全宇宙の仏の大怨敵になるぞ』と、鬼神をも激しく叱咤し、門下を守ってくださっている。」
「かつては、私も病弱で、医者からは、『30まで生きられないだろう』と言われていた体です。しかし、今は、元気になり、どんな激務にも耐えられるようになりました。皆さんも、必ず健康になれます!」全生命力を注いでの、伸一の気迫の指導であった。
伸一は、常に、影で苦労している人や、大変ななかで頑張っている人を探し出し、激励することに、心を尽くしていた。また、そうした人を発見できるように、日々、真剣に祈っていたのである。その努力と一念の積み重ねのなかで、伸一の生命のレーダーは、ますます研ぎ澄まされていった。
「あなたが癌の宣告を受けたことも、仏法の眼から見れば、深い意味があるんです。大聖人は、『病によりて道心はをこり候なり』と仰せになっているが、病にかかったことも、あなたが強い信心を奮い起こしていくための、御仏意といえます。」
「病を、信心の向上の飛躍台にしていくのが、仏法者の生き方です。今こそ、”わが人生は、広布にあり”“広布のために生き抜くぞ”と決めて、信心で立ち上がるんです。」
「あなたが重い病で苦しむということは、使命もまた、それだけ深いということなんです。病苦が深ければ深いほど、それを克服すれば、仏法の偉大なる功力を証明することができ、広宣流布の大きな力となるではないですか。」
「あなたは、そのために、さまざまな宿業をつくり、病苦を背負って、地涌の菩薩として出現したんです。だから、病を乗り越えられないわけが、ありません」
一生治らない慢性病だといわれたという壮年には「強盛に信心に励んでいくならば、持病があっても、必ず希望に満ちあふれた、最高に幸福で、充実した人生が歩めます。御書には『南無妙法蓮華経は、獅子吼の如し、いかなる病さはりをなすべきや』と仰せです。」
「現代人は、みんな、”半健康”であるといわれるぐらい、なんらかの病気をかかえているし、年齢とともに、体も弱っていきます。では、病気だから不幸なのか。決して、そうではない。病に負けて、希望を失ってしまうから不幸なんです。広布の使命を忘れてしまうから不幸なんです。」
「体は健康でも、精神が不健康で、不幸な人は、たくさんいます。反対に、病気をかかえたり、体が不自由であっても、自らも幸福を満喫し、人をも幸福にしている同志もいる。」
「あなたの場合は、病気をかかえていても、『あそこまで、元気に生きられるんだ』『あれほど、長生きができるんだ』『あんなに幸福になれるんだ』と、同じ病をもった方が、感嘆するような、人生を歩んでいってください。そうすれば、仏法の力の見事な証明になります。それが、あなたの使命です。絶対に、自分に負けてはいけない。」こう言って伸一は、壮年の方を大きく揺さぶった。
伸一は、それから、皆に語った。「広宣流布に生き抜く人を、大聖人がお守りくださらないはずがありません。日蓮門下を病で苦しめる鬼神は、『剣を逆さまにして飲むことになるぞ。大きな火を抱き、身を焼かれることになるぞ。全宇宙の仏の大怨敵になるぞ』と、鬼神をも激しく叱咤し、門下を守ってくださっている。」
「かつては、私も病弱で、医者からは、『30まで生きられないだろう』と言われていた体です。しかし、今は、元気になり、どんな激務にも耐えられるようになりました。皆さんも、必ず健康になれます!」全生命力を注いでの、伸一の気迫の指導であった。
伸一は、常に、影で苦労している人や、大変ななかで頑張っている人を探し出し、激励することに、心を尽くしていた。また、そうした人を発見できるように、日々、真剣に祈っていたのである。その努力と一念の積み重ねのなかで、伸一の生命のレーダーは、ますます研ぎ澄まされていった。
太字は 『新・人間革命』第10巻より 抜粋
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