『新・人間革命』第10巻 言論城の章 P87~
公明党の都議会議員は、都政への信頼を回復しなければならないという一心であった。信頼こそが、政治の根本であるからだ。その私利私欲を捨てた責任感と勇気に、会員たちは感動さえ覚えた。“公明党なら、政界浄化ができる!”それが、公明党の活躍を目にした、学会員の実感であった。
改選時の公明党の議席は17であった。激選であったが、見事に、23人全員当選を果たしたのである。
伸一は、公明議員の、ますますの活躍を期待した。だが、政界を浄化し、政治を民衆の手に取り戻すというのは、決して、容易なことではない。
ましてや政界は、ある意味で、魑魅魍魎の世界といえる。利害につながるだけに、さまざまな誘惑もあれば、恫喝もある。
伸一は、かつて戸田城聖が、初めて同志を政界に送りだした時、こう語っていたことが思い出されてならなかった。
「私の心を忘れぬ者は、政治革新を成し遂げ、民衆のための偉大なる政治家に育つだろうが、私利私欲に狂えば、広布を破壊する魔の働きになってしまうだろう。政界への進出は、私にとっても、学会にとっても、大きな賭けなのだ。私は獅子がわが子を、谷底に突き落とす思いで、弟子たちを政界に送り出そうとしているのだ。」
伸一は、公明党の未来に思いを馳せつつ、祈り念じた。全議員が、どこまでも戸田の心を忘れることなく、民衆を守りゆく獅子となることをーー。
8月伝統の夏期講習会が待っていた。初の試みとして、海外メンバー約300人が 参加することが決まっていた。伸一は、この講習会で、学会精神をわが同志の胸に深く打ち込むため、全力を注ごうと決意していた。
ーー「本門の時代」に入り、広宣流布の流れは、社会のあらゆる分野で、仏法の人間主義ともいうべき思想を実現していく、多様多岐にわたる「展開」の時を迎えた。そうであればこそ、皆が原点である
学会精神に立ち返ることが、何よりも大切になる。
学会精神とは、浅木を去って深きに就く、一人立つ「丈夫の心」である。
殉難を恐れぬ、「死身弘法」の決意である。
間断なき、「未曾有暫廃」の持続の闘争である。
情熱と勇気の「勇猛精進」の実践である。
いかなる難も、莞爾として耐え忍ぶ、「忍辱大力」である。
大聖人の仰せのままに、広宣流布に生き抜く、「如設修行」の行動である。
邪悪を許さぬ、「破邪顕正」の精神である。
正しき信心の血脈に結ばれた、「師弟不二」の道である。
堅固なる「異体同心」の団結である。
一人ひとりを仏を敬うがごとく大切にする、「当如敬仏」の心である。
この学会精神を伝えるには、どうすればよいのかーー答えは明らかである。自らが行動することだ。
精神の継承は、振る舞いのなかにのみある。
伸一は、日本に来るまでの海外の同志の苦労が、痛いほどわかっていた。旅費を捻出するにも、休暇を取るにも、計り知れない苦労があったはずである。
経済的な事情で、フランスのメンバーは、汽車、飛行機、船を乗り継いで、8日がかりで、日本にやって来た。道中、メンバーは寸暇を惜しんで唱題に励み、船のなかでは教学の試験も行っている。
山本伸一は、法を求めて日本にやって来た、海外の同志の求道心に、深い感動を覚え、熱い涙が込み上げてならなかった。
そして、幸福に包まれた皆の未来と、それぞれの国の大発展を確信した。求道こそ、信心の養分を吸い上げ、自身の成長をもたらす根である。その根が強ければ、必ずや、幸福の花々を咲かせゆくからである。
海外のメンバーが、自分たちの国への、伸一の訪問を要請すると、彼は明言した。
「必ず行きます。皆さんにお会いするために・・・。 『本門の時代』というのは、世界広布の時代のことです。一緒に、世界の平和の扉を開きましょう!」
<言論城の章 終了>
改選時の公明党の議席は17であった。激選であったが、見事に、23人全員当選を果たしたのである。
伸一は、公明議員の、ますますの活躍を期待した。だが、政界を浄化し、政治を民衆の手に取り戻すというのは、決して、容易なことではない。
ましてや政界は、ある意味で、魑魅魍魎の世界といえる。利害につながるだけに、さまざまな誘惑もあれば、恫喝もある。
伸一は、かつて戸田城聖が、初めて同志を政界に送りだした時、こう語っていたことが思い出されてならなかった。
「私の心を忘れぬ者は、政治革新を成し遂げ、民衆のための偉大なる政治家に育つだろうが、私利私欲に狂えば、広布を破壊する魔の働きになってしまうだろう。政界への進出は、私にとっても、学会にとっても、大きな賭けなのだ。私は獅子がわが子を、谷底に突き落とす思いで、弟子たちを政界に送り出そうとしているのだ。」
伸一は、公明党の未来に思いを馳せつつ、祈り念じた。全議員が、どこまでも戸田の心を忘れることなく、民衆を守りゆく獅子となることをーー。
8月伝統の夏期講習会が待っていた。初の試みとして、海外メンバー約300人が 参加することが決まっていた。伸一は、この講習会で、学会精神をわが同志の胸に深く打ち込むため、全力を注ごうと決意していた。
ーー「本門の時代」に入り、広宣流布の流れは、社会のあらゆる分野で、仏法の人間主義ともいうべき思想を実現していく、多様多岐にわたる「展開」の時を迎えた。そうであればこそ、皆が原点である
学会精神に立ち返ることが、何よりも大切になる。
学会精神とは、浅木を去って深きに就く、一人立つ「丈夫の心」である。
殉難を恐れぬ、「死身弘法」の決意である。
間断なき、「未曾有暫廃」の持続の闘争である。
情熱と勇気の「勇猛精進」の実践である。
いかなる難も、莞爾として耐え忍ぶ、「忍辱大力」である。
大聖人の仰せのままに、広宣流布に生き抜く、「如設修行」の行動である。
邪悪を許さぬ、「破邪顕正」の精神である。
正しき信心の血脈に結ばれた、「師弟不二」の道である。
堅固なる「異体同心」の団結である。
一人ひとりを仏を敬うがごとく大切にする、「当如敬仏」の心である。
この学会精神を伝えるには、どうすればよいのかーー答えは明らかである。自らが行動することだ。
精神の継承は、振る舞いのなかにのみある。
伸一は、日本に来るまでの海外の同志の苦労が、痛いほどわかっていた。旅費を捻出するにも、休暇を取るにも、計り知れない苦労があったはずである。
経済的な事情で、フランスのメンバーは、汽車、飛行機、船を乗り継いで、8日がかりで、日本にやって来た。道中、メンバーは寸暇を惜しんで唱題に励み、船のなかでは教学の試験も行っている。
山本伸一は、法を求めて日本にやって来た、海外の同志の求道心に、深い感動を覚え、熱い涙が込み上げてならなかった。
そして、幸福に包まれた皆の未来と、それぞれの国の大発展を確信した。求道こそ、信心の養分を吸い上げ、自身の成長をもたらす根である。その根が強ければ、必ずや、幸福の花々を咲かせゆくからである。
海外のメンバーが、自分たちの国への、伸一の訪問を要請すると、彼は明言した。
「必ず行きます。皆さんにお会いするために・・・。 『本門の時代』というのは、世界広布の時代のことです。一緒に、世界の平和の扉を開きましょう!」
<言論城の章 終了>
太字は 『新・人間革命』第10巻より 抜粋
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