『新・人間革命』第6巻 加速の章 P190~

1962年2月度の本部幹部会で弘教の結果117,547世帯の本尊流布が発表され、どよめきが起きた。
伸一が会長に就任して以来1年11か月、広宣流布の潮は、もはや誰びとも止めることのできない、時代の潮流となっていったのだ。

新しき発展は、新しき友の成長にかかっているからである。
一人ひとりが御書を心肝に染め、御書を根本にして立つ以外にないと結論していた。

教学の指導にあたるメンバーに対して「どうか、皆さんは、御書の一節でもよいから、徹底して実践し、身で読んでいただきたい。それが大聖人の教えを、すべて読みきったことに通じるからです。」

「皆さんが広布推進の原動力であることを深く自覚するならば、当然、その講義には情熱がみなぎり、わかりやすく、明快で、深いものになるはずです。」と指導した。

3月には、大石寺の大坊が完成し、完成報告法要が営まれた。日達法主から「慶讃文」が読み上げられ、護持建立の誠を尽くす山本会長の功績は甚大であり、信徒の範とすべきであるとしたうえで、最後に、伸一を法華講大講頭に任じ、その功績に報いることが述べられた。
学会の代表は、ここで初めて、山本会長の大講頭の就任を知ったのである。

3月後半には 伸一の行動は、加速度を増した。この年の11月には、学会は 300万世帯を達成する。
その数を考えれば、各県に最低、1、2の会館は必要であったが、大客殿の建立はじめ、寺院の建設など、宗門の整備を最優先にしていたのだ。

会員は交通費を節約し、何時間をかけ、会館に集ってくるのだった。伸一は、会員の負担を減らすには、どうすればよいのかを考えていくことだと幹部に話す。

「また、私とも呼吸を合わせていただきたい。私と呼吸を合わせていくには、広宣流布の全責任を担おうとする、強い一念をもつことです。そして、苦労している同志のことを、いつも気遣い、励まし、勇気づけ、身を粉にして、奉仕していくことです。わが同志を守り抜くことが、私の精神だからです。」
と語る。

「幹部は、自己中心的な考えや虚栄心を捨てて、徹して、会員に付くし抜こうとの一念を定めることです。そこにこそ、真実の仏法の道がある。」

「ともかく、同志のため、わが会員のため、と決心し、皆がいかんなく力を発揮していけるようにしなければならない。それが真の指導者です。」


4月2日 戸田城聖の 5回忌法要と大客殿の起工式が行われた。


太字は 『新・人間革命』第6巻より抜粋