『新・人間革命』第3巻 仏法西環の章 P29~


1961年 1月28日 山本伸一は アジア初訪問の旅に出発する。
アジア訪問の目的は、日蓮大聖人の御予言である、“仏法西還”の第一歩を印し、
東洋広布と恒久平和への道を開くことにあった。


日蓮大聖人は「諫暁八幡抄」に、次のように仰せである。
「月は西より東に向へり月氏の仏法の東へ流るべき相なり、
 日は東より出づ日本の仏法の月氏へかえるべき瑞相なり」



この「諫暁八幡抄」のほか「顕仏未来記」などにも、同様の趣旨の御文がある。
いずれも、日蓮大聖人の仏法の西還を予言され、
東洋、世界への広宣流布を示されたものである。


戸田城聖は、その御聖訓の実現を、創価学会の使命として、
伸一をはじめとする青年たちに託した。


もしも、創価学会がなければ、この仏法西還の御本仏の御予言も、
虚妄となってしまったにちがいない。


その先駆けの歩みを、伸一は会長に就任して迎えた新しき年の初めに、
踏み出そうとしていたのである。それは仏法の歴史を画し、
東洋に生命の世紀の旭日を告げるものであった。





太字は 『新・人間革命』第3巻より抜粋