『新・人間革命』第2巻 勇舞の章 p237~


富山支部の女子部の組織は 女子部の区長が一人も任命できず、
谷川が20の班の班長と 連絡を取りながら進めていくことになる。


山本伸一は、厳しい状況であるからこそ、谷川が、一人立ち、
女子部の班長たちから姉のように慕われ、心から信頼を寄せるようになることが、
重要なポイントになることから、敢えて厳しく訓練しなければならないと思った。


谷川自身の栄えあえる未来のためにも、本当の幹部の姿勢を教えておきたかった。
彼は強い口調で言った。
「自分に力があるなどと思ってはいけない。ましてや、役職の高みに立って、
 人を機械のように動かそうなどと考えては、絶対いけません。
 
 みんなに頭を下げ、『こんな私ですが、よろしくお願いします。
 皆さんのために、どんなことでもやらせてもらいます』という思いで、
 何事にも謙虚に、真剣に取り組むことです。その健気な姿に心打たれて、
 人も立ち上がり、周囲の人も協力してくれる。高慢だと思えば、人はついて来ません。

 策や方法ではない。真剣さです。誠実さです。題目を唱え抜いて、
 みんなを幸せにしようと、体当たりでぶつかっていけるかどうかです。」


幹部として何を第一に考え、活動すべきか。
同志を、会員を守り、励ます。-すべては、そこに尽きていた。


さらに、伸一は 忙しいばかりでは殺伐としたものになってしまうと話し、
「忙中閑あり」が必要であり、何ごとにも“めりはり”が必要で、
リズム、切り替えが大切で、それによって心も一新され、
新たな活力も生まれる
と話す。


山本伸一が 忙しいスケジュールの中でも、日々活力を増していった一つの源泉は、
この「動」と「静」の緩急自在な躍動のリズムを体得していたことにあった。


そして、何よりも、勇んで広宣流布の天地を走り舞う、
“勇舞”の気概にあったのである。



太字は 『新・人間革命』第2巻より抜粋