小説 新・人間革命に学ぶ

人生の 生きる 指針 「小説 新・人間革命」を 1巻から30巻まで、読了を目指し、指針を 残す

人種差別を 仏法の 縁起で考える

『新・人間革命』 錦秋 P181

日蓮仏法では すべての人が平等である。
人種差別を どのようにとらえているのか。


「人類は 人種も 民族も、言語も、文化も、国籍も異なっている。
 同じ人種のひとであっても、出生や、職業、立場、考え方、好みと
 一人一人違う。
 
 この多様性の上に成り立っているのが人間の社会であり、
 仏法でいう『世間』です。」

「しかし、人間は、ともすれば、その差異にこだわり、人と人とを
 立て分け、差別してきた。本来一つであるべき人間が、
 差異に固執することによって、分断に分断を重ね、果てしない抗争を繰り返してきたのが、
 人間の歴史であった・・。」

「大聖人の仏法は、その分断された、人間と人間の 心を結ぶ、人類の統合の原理なんです。」

人と人とのつながりを、仏法では どう説いているか。

「仏法に『縁起』という考え方がある。『よりて 起こる』
 すべての現象は、様々な原因と条件が相互関係しあって生ずると言う意味。
 いかなる物事も、一つだけで成り立つのではなく、すべては 互いに依存し、
 影響しあって成立すると説いている」

「人間も 同じように 一人だけで存在しているのではなく、
 寄り合い助け合うことで 生きているのだとの教え。」

「この発想からは 人を排斥するという考えは 生まれない。
 むしろ 他者をどう、生かすか よりよい、人間関係をどうつくり、
 いかに価値を創造していくかという 思考に立つはず。」


もし、ルーツというなら、皆 私たちは 久遠の昔から 仏の弟子・兄弟
『地涌の菩薩』であるという究極のルーツである。




→まぐまぐ メルマガで読む 『新・人間革命』に 学ぶ
ブログでは言えないこと

人種差別 

『新・人間革命』 錦秋 P178

舞台は シアトル、シカゴ、そしてカナダへと
強行スケジュールの上に 連絡も ままならない状況での
初 海外指導である。



どんな状況であっても 山本伸一の頭の中で、
世界広布は 音をたてて 動き始めていた。


リンカーンパークでのこと。


遊びの仲間に入れてもらえない“黒人の少年”。
その少年を 理不尽にも 怒鳴りつける老紳士。


黒人の少年は 怒りと悲しみをたたえる燃えるような目で
老紳士をにらみ返す。


リンカーン大統領による奴隷解放宣言から100年が立とうとしている時に
その名を冠した公園で起きた出来事である。



伸一は その背後にある差別の暗い深淵を垣間見た思いにかられた。


ローザ・パークスの逮捕に端を発したキングの公民権運動。
理不尽な差別を撤廃するうえで、そうした運動は 必要であろう。



しかし、
それだけで、人々は 幸せを獲得できるのだろうか?


答えは 「ノー」と言わざるを得ない。


なぜなら、その根本的な要因は、人間の心に根差した
偏見や 蔑視にこそあるからだ。


この 差別意識の鉄鎖からの解放がない限り、差別は
形を変え、より陰湿な方法で繰り返されるに違いない。


問題は、この人間の心をいかに変えてゆくかである。
それには 万人の尊厳と平等をとく、日蓮大聖人の仏法の人間観を
一人一人の胸中に打ち立てることだ。


そして、他者の支配を正当化するエゴイズムを、
人類共通のヒューマニズムへと転じゆく生命の変革、
すなわち


人間革命による以外に 解決方法はない。 



→まぐまぐ メルマガで読む 『新・人間革命』に 学ぶ
ブログでは言えないこと 

新世界 三指針

『新・人間革命』 新世界 P127

世界平和への旅立ち 
第2の訪問地 サンフランシスコ


サンフランシスコは 日本と連合国との講和条約と
日米安保条約の調印の地である。


山本伸一は
サンフランシスコと ネバダに 地区を 結成した。
ネバダでは アメリカ人の夫を地区部長に 任命。
1960年 10月 日系人以外で 初の 地区部長の誕生である。


伸一は 言葉も通じないアメリカの地で、悲しみと失意に沈み、
「日本に帰りたい」と悲哀が にじみ出る婦人たちに
生きる勇気を与えるため、3指針を提案する。


1.アメリカの市民権を取得し、良き市民となること
2.自動車の運転免許をとること
3.英語のマスターをすること


そんな提案を 想像もしていなかった婦人達に 伸一は、

「大変なことを要求しているように思われるかもしれませんが、
アメリカの広布を担うのは、皆さん方しかありません。
ご婦人の皆さんの中には・・・、とても自分には 無理であると
思っている方もおられるでしょう。しかし、まず、
“必ずできる”“やるぞ”と決めて挑戦し、努力してみてください。
皆さんならできます。・・・」


湿った薪を燃え上がらせるように 満身の情熱を注ぐ伸一。
ユーモアを交えながらの伸一の言葉に 笑いが起きた。


笑いが皆の心に のしかかっていた重さを吹き払い、
希望を芽吹かさせた。


“そうだ、やってできないことはない!”


皆そんな気がしてくるのだった。



この3指針は アメリカの同士の誓いの3指針となっていった



→まぐまぐ メルマガで読む 『新・人間革命』に 学ぶ
ブログでは言えないこと
カテゴリー


新・人間革命 第30巻 下 / 池田大作 イケダダイサク 【本】


→メルマガで届く 『小説 新・人間革命』に学ぶ
ブログでは 言えないこと

メルマガ『勝利の哲学 日蓮大聖人の御書に学ぶ』