小説 新・人間革命に学ぶ

人生の 生きる 指針 「小説 新・人間革命」を 1巻から30巻まで、読了を目指し、指針を 残す

番外編6「人材育成」「心の財」「仕事」「健康」

『新・人間革命』に学ぶ 番外編6

「新・人間革命」につづられた名言をテーマごとに紹介

テーマ「皆に光を」
皆が広布の主役である。ゆえに、一人ひとりにスポットライトを当てるのだ。友の心を鼓舞する、励ましの対話を重ねていくのだ。(中略)
一人でいたのでは、信心の触発や同志の激励がないため、大成長を遂げることも、試練を乗り越えていくことも極めて難しい。私どもが、個人指導を最重要視して、対話による励ましの運動を続けているゆえんも、そこにあるんです。
(第27巻「正義」の章、P209~210)


テーマ「人間革命」
生命の内奥から込み上げてくる人間の感情や欲望は、道徳や規律、また制裁の強化など、制度の改革をもってしても、根本的に抑制することはできない。一切の根源をなす生命そのものの変革、心の変革こそが、個人の幸福を実現していくうえでも、世界の平和を築いていくうえでも、最重要のテーマとなる。(中略)
「わが心を磨き、生命の変革を可能にするのが御本尊の力です。仏法を自分の狭い見識の範囲内で推し量ってはならない。そして、御本尊の無限の力を引き出していく具体的な実践が唱題なんです」
(第29巻「清新」の章、P298~299)


テーマ「人材育成」
「よく、『何人、優れた人を生むかによって、その指導者の価値が決まる』と言われます。
仏子である私たちも、それぞれの立場で、後輩が自分より立派な指導者に育ち、活躍してくれることを祈り、それを望外の喜びとしていきたい。また、そこに、広宣流布のリーダーの生きがいがあります。どうか、後輩と共に動くなかで、信心の基本を、一つ一つ教えて伝えていってください。“共戦”こそが人材の育成になります」
(第26巻「奮迅」の章、P369~370)


テーマ「心の財」
「真実の幸福である絶対的幸福境涯を確立できるかどうかは、何によって決まるか。ーー経済力や社会的な地位によるのではない。学会における組織の役職のいかんでもない。ひとえに、地道な、信心の積み重ねによって、生命を耕し、人間革命を成し遂げてきたかどうかにかかっている。
(第25巻「共線」の章、P155~156)


テーマ「仕事」
「腰掛け的な気持ちや、“どうせ自分なんか取るに足らない存在なんだ”という思いがあれば、本当にいい仕事はできません。戸田先生は、よく『ただ月給をもらえばよいというのでは、月給泥棒だ。会社のために、自分はこう貢献したというものがあって、初めて、月給をもらう資格がある』と語っておられた。そして、『“信心は一人前、仕事は三人前”してこそ、本当の学会員だ』と厳しく指導されていた。
大聖人が『御みやづかいを法華経とおぼしめせ』と仰せのように、自分の仕事を信心と思い、仏道修行と思って挑戦していくことです。限界の壁を破り、不可能を可能にするという学会指導や活動の経験も、仕事に生かされなければ意味がありません」
(第24巻「灯台」の章、P295~296)


テーマ「健康」
「健康増進のためには、“健康になろう”“健康であろう”と決め、日々、朗々と唱題し、満々たる生命力を湧現させて、勇んで活動に励むんです。
そして、食事、睡眠、運動などに、留意していくことが、健康のためには必要不可欠です。当然、暴飲暴食や深夜の食事は、控えるべきですし、必要な睡眠を確保するとともに、熟睡できる工夫も大事です。
(第25巻「人材城」の章、P324~325)



番外編5「激励」「一念」「慈悲」

『新・人間革命』に学ぶ 番外編⑤

「新・人間革命」につづられた名言をテーマごとに紹介

テーマ「希望」
山本伸一は、1979年(昭和54年)の聖教新聞に、「希望の暁鐘」と題する一文を起稿した。
「御書にいわく『所謂南無妙法蓮華経は歓喜の中の大歓喜なり』と。またいわく『歓喜とは善悪共に歓喜なり』と。すなわち、苦しみや悲しみさえ、希望と喜びに変えゆくのが、仏法の偉大な功力なのであります。苦楽は所詮一如であり、むしろ苦難の中にこそ希望と歓喜を見いだしていける人が、厳たる人生の勝利者なのであります」
(第29巻「清新」の章、P235~236)


テーマ「スピード」
学会勝利の源泉はスピードにあった。たとえば、本部に会員の皆さんが報告に来られる。私は、伝言を託すなど、すぐになんらかの行動を起こしてきた。これがリーダーの鉄則です。この迅速な反応、行動がある限り、学会は発展していくし、君たちも、そうすることによって、成長することができる。それがなくなれば、みんなは不安になるし、やがて不満を感じるようになってしまうものです。(中略)いつも真っ先に立ち上がるのが青年部ではないか」(第5巻「勝利」の章、P261~262)


テーマ「激励」
「時には、共に涙し、共に御書を拝し、共に祈り、粘り強く激励の対話を重ね抜いてきました。そのなかで、多くの方々が信心で立ち上がり、苦悩を克服してきたんです。友を励ましてきた人は、苦悩を分かち合った分だけ、喜びも分かち合い、信心の確信も増し、大きな功徳を実感しています。

一方、励まされた人にとって、最も苦しかった時に、同苦して自分を激励・指導してくれた同志の存在は、無二の友であり、終生、大恩の人となっています。

人間にとって今生の最高最大の財産は、どれだけの人と苦労を共にして励まし、信心を奮い立たせてきたかという体験なんです。したがって、何人もの、いや、何十人、何百人もの人から、『私は、一緒に悩み、祈ってくれたあの人のことを、生涯、忘れない』『あの人がいたから、今の私の幸せがある』と言われる人になることです」(第27巻「求道」の章、P358)


テーマ「一念」
仏の『毎自作是念』は一切衆生の成仏にあります。仏は、すべての人びとを幸福にすることを、常に念じ、考えておられる。私どもも、奥底の一念に、常に何があるのか、何を思い、願い、祈っているのかが大事になるんです。そこに、自分の境涯が如実に現れます。御本仏・日蓮大聖人の久遠の弟子である私たちは、大聖人の大願である広宣流布を、全民衆の幸せを、わが一念とし、わが使命と定めようではありませんか。そして、日々、久遠の誓いに立ち返り、広布を願い、祈り、行動する一人ひとりであってください」(第26巻「法旗」の章、P113~114)


テーマ「慈悲」
伸一は、この「健康」「青春」「福運」「知性」「情熱」「信念」「勝利」の七項目を人間革命の指標として示したあと、さらに、これらを包括し、仏法者の規範として確立されなければならないものこそ、「慈悲」であると訴えた。伸一は、慈悲について戸田城聖の指導を通して論じ、「私たち凡夫の場合は、勇気をもって行動することが慈悲に変わるのである」と力説。そして、慈悲と勇気の実践である広宣流布に生き抜くことの大切さ、尊さを訴えたのである。(第19巻「陽光」の章、P231)


テーマ「創意工夫」
どんなに多忙でも、人を励まそうという強い一念があれば、さまざまな工夫が生まれる。伸一は、会合に出席しても、指導する時間があまりとれない時には、懸命に学会歌の指揮を執り、激励したこともあった。全精魂を注いで、皆と万歳を三唱して、励ましたこともある。
それは、“今を逃したら、もう、励ます機会はないかもしれない。最愛の同志を、あの人を、この人を、断じて励ますのだ!”という、伸一の一念の発露であった。
心という泉が、必死さ、懸命さに満たされていれば、創意工夫の清冽なる水は、ほとばしり続ける。
(第24巻「灯台」の章、P352)


あとがき2 新しい出発

『新・人間革命』第30巻(下) あとがき 444p

世界広布に邁進する学会にとって、飛躍の大転機となったのが、腐敗、堕落し、形骸化していった宗門から、「魂の独立」を勝ち取ったことである。

学会は、ただただ、大聖人の御遺命である広宣流布の推進のために、信徒を睥睨する僧らの非道な仕打ちに耐えながら、僧俗和合を願い、宗門に外護の赤誠を尽くしてきた。しかし、宗門は教条主義化し、衣の権威を振りかざして人類の遺産である文化・芸術を否定し、「謗法」と断じていった。

また、権力化した彼らは、法主を頂点とした僧による信徒支配、理不尽な僧俗の差別を進め、大聖人の御精神に違背し、仏法で説かれた「生命の尊厳」も「万人の平等」も、踏みにじっていったのである。

これでは、大聖人の仏法の根幹が歪められ、人類の幸福と世界の平和を実現する教えとは、ほど遠いものとなってしまう。学会は、「大聖人の御精神に還れ!」と宗教改革に立ち上がり、諫言した。すると、宗門は、仏意仏勅の広宣流布の団体である学会に、「解散」を勧告し、さらに、「破門」を通告してきたのである。

彼らが、その文書を送った1991年(平成3年)11月28日は、創価学会が宗門の鉄鎖から解き放たれた、「魂の独立」記念日となった。創価の前進を阻む暗雲は払われ、豁然と世界広布の大道が開かれたのだ。真実の世界宗教として、21世紀へ晴れやかに飛翔しゆく朝の到来となったのである。

小説『人間革命』も、『新・人間革命』も、その主題は、ともに「一人の人間における偉大な人間革命は、やがて一国の宿命をも転換をも成し遂げ、さらに全人類の宿命の転換をも可能にする」である。

では、「宿命の転換」は、いかにしてなされるのか。その方途を示したのが、戸田先生の「獄中の悟達」である。広布の聖業を果たす、その尊貴な菩薩である私たちが、なぜ、さまざまな苦しみの宿業をもって生れてきたのか。

法華経法師品には次のようにある。「是の人は自ら清浄の業報を捨てて、我滅度して後に於いて、衆生を愍れむが故に、悪世に生まれて、広く此の経を演ぶ」--善業を積んで善処に生まれるべき人が、仏の滅後に衆生を哀れんで、あえて、願って悪業をもって悪世に生まれ、法を弘めるというのである。妙楽大師は、この文を「願兼於業」と釈している。

まさに、この原理のままに、私たちは、苦悩する人びとを救うために、誓願して、病苦、経済苦、家庭不和、あるいは孤独や劣等感等々、さまざまな宿命をもって悪世末法に出現したのである。そして、「宿命」の嵐を敢然と勝ち越えることで、仏法の正義と偉大なる功力を証明し、広宣流布を進めていくことができるのである。いな、そのためにこそ、勇んで苦悩を担ってきたのだ。

つまり、「宿命」と「使命」とは表裏であり、「宿命」は、そのまま、その人固有の尊き「使命」となる。ならば、広布に生き抜く時、転換できぬ「宿命」など絶対にない。

その生命の変革作業を、私たちは「人間革命」と呼ぶ。社会も、国家も、世界も、それを建設する主体者は人間自身である。すべては人間の一念から生まれるものだ。したがって、「人間革命」なくしては、自身の幸福も、社会の繁栄も、世界の恒久平和もあり得ない。

この一点を欠けば、さまざまな努力も砂上の楼閣となる。仏法を根幹とした「人間革命」の哲学は、「第三の千年」のスタートを切った人類の新しき道標となろう。

小説『新・人間革命』の完結を新しい出発として、創価の同志が、「山本伸一」として立ち、友の幸福のために走り、間断なき不屈の行動をもって、自身の輝ける『人間革命』の歴史を綴られんことを心から念願している。

この世に「不幸」がある限り、広宣流布という人間勝利の大絵巻を、ますます勇壮に、絢爛と織りなしていかねばならない。ゆえに、われらの「広布誓願」の師弟旅はつづく。

すべての関係者、そして、全読者の皆様方に、心より御礼、感謝申し上げたい。 著者


2018年(平成30年)9月8日
小説『新・人間革命』新聞連載完結の日に
東京・信濃町の創価学会本部にて


<小説・新人間革命 全30巻 終了>

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太字は 『新・人間革命』第30巻より 抜粋
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